2011年8月23日火曜日

サンフランシスコ・オペラ at スターングローブ 2011

今年のスターングローブのサンフランシスコ・オペラの公園は、暑くもなく、寒くもなく、かんかんと日が照りつけるわけでもなく、フォグが入ってくるでも無く、去年と同様に、エンジョイしやすい野外パフォーマンスとなりました。

今年のメインは、嬉しいことに、ドロラ・ゼイジック(Dolora Zajick)、それに2011年のアドラー・フェロウ(Adler Fellow)の人たちが加わります。アドラー・フェロウはオペラ歌手を育てるプログラムで、ドロラ・ゼイジックもかつてはアドラー・フェロウの一員、終了後、あれよ、あれよと言う間に、世界のメゾソプラノになったわけです。
写真は、ヴァルディ作曲のマクベスから、ラグジュ ランディを歌うドロラ・ゼイジック。Youtubeに、以前彼女が歌ったビデオがあるのでリンクしておきます。

私が始めて彼女の歌うのを聞いたのは、サンフランシスコ・オペラが「イル・トロバトーレ」を上演したとき。不気味なジプシー老婆を演じたのですが、すごい声と、迫真の演技で怖くなったくらい。これはお芝居よ、と言い聞かせてバランスをとった次第です。Youtubeに、ビデオがあるのでリンクしておきます。偶然ですが、私が、ドロラの老婆を2回目に見た時(2002年)のと同じシアトル・オペラ制作

アドラー・フェローは、トレーニング中と言っても、半分はプロフェッショナル。自国へ帰れば、皆、第一線で活躍すると思いますが、特にリア・クロセトー(Leah Crocetto)、そしてブライアン・ジャグデ(Brian Jagde)は、将来、ドロラのように、国際的に有名になるかも。リアはかなりやせた感じ。まわりのアドラー・フェローがほっそりしてるので、ダイエットしてるのかも。その影響が声にも出てるように感じました。痩せると、声の響き方がちがくなるんじゃないかと思います。前の、大胆でリッチな声がもどるよう、発声法を考案して欲しいと思います。
写真(高解像度なのでクリックすると大きくなります):向かって右から、アドラー・フェローの、リア・クロセトー。いつもちょっと不安そうで、口をキッと結んだ、彼女らしい一瞬。そのとなりがスザンナ・ビラー(Susannah Billar)、マヤ・ラヒアーニ(Maya Lahyani)、ナイディーン・シエラ(Nadine Sierra)、サラ・ガートランド(Sara Gartland)、ブライアン・ジャグデ、アオ・リ(Ao Li)、そしてライアン・クスター(Ryan Kuster)。

今秋のサンフランシスコ・オペラシーズンで、リアは「トューランドット」のリュー、ライアンは同オペラでマンダリン、ナイディーンは「マジック・フルート」でパパジーナ、ブライアンは「ルクレチア・ボルジア」でヴィテロッツォ、アオは同オペラでペトルッチ、サラは9/11をオペラ化した新作オペラ、「戦士の心」でパットとアン、スザンナは同オペラでロリータとブライズメイドを演じる予定。

9/12/11: ナイディーン・シエラ(Nadine Sierra)が、「戦士の心」でジュリケットを演じました。スターングローブとは違ったナイディーンで、同じ人物とは気づきませんでした。新顔のプロと思ったくらいです。「戦士の心」のビデオクリップに彼女が歌う部分が入っているので、「戦士の心」をリンクしておきます。

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